「治す心」を鍛える
山口　天祐著




本書は健康になるための心のあり方を説いた書である。また、病気になってしまった心がどのように体に作用し、それをいかに克服したらよいのかを指南している。
著者はNPO法人　闘病患者支援協会会長　山口　天祐氏。そのHPには病気に克つ心を持てたとき、難病を克服するチャンスが生まれる、とある。本書はそうした闘病患者支援の中から、著者が感じたこと、著者自身の実体験を元に語られている迫力がある。
医療従事者にとっても、病気の告知の後、患者はどのように悩み、それをどのように克服すればよいのかを知る良い機会になる。
本書のなかで、無宗教の日本では、病気の時には医師や看護婦が、神や仏よりも上位になると書かれている。まったくその通りで、神や仏以上の存在となった医師に、患者の苦しみを理解していただくために、本書を薦める。
知道出版：本体価格1,500円



（JHM87号より）