SSRIとサプリメント
[ 2009/8/7 ]
「DNF-10」の機能性試験(SCP-20は「DNF-10」の韓国での名称)
『フェルガード』はもともと韓国で開発されたサプリメントだが、今年、同様に韓国で開発された、新規のブレイン素材が日本に上陸している。酵母から得られた低分子ペプチド『DNF-10』は、副作用の無いSSRIともいわれる、選択的セロトニン・ノルエピネフリン再吸収抑制機能をもつサプリメント素材だ。
『DNF-10』は産学協同で国の補助金を用いて高麗大学で開発され、SSRIの代替品として、抗ストレス、PMSなどに対応するために開発された。
『DNF-10』はセロトニンの前駆体5HTPを含む未知のペプチドで、酵母を酵素分解した、分子量1万以下の画分。その原料となった酵母は米国FDAでGRAS認定された安全なもの。
セロトニン、ノルエピネフリンの再吸収抑制効果は、マウスを用いて確認されている他、ヒトのセロトニントランスポーター結合アッセイ試験によって、医薬品であるパロキシチンの約70%の効果が確認されている。
ヒトに対してもHDSなどうつ症状のメディカルスコアを用いた試験によって、抗うつ・抗不安効果が確認されている。それらの臨床試験の中には、134名を対象とした大規模なものもある。
こうした本格的なストレスケアサプリメントである『DNF-10』だが、日本ではダイエット素材としても販売される。脳内でセロトニン量が増加すると、食欲が減少することが知られているからだ。
ダイエットによる食事制限はこのセロトニン減少によって、成功しないことが多く、『DNF-10』を摂取することで、ストレス無くカロリー制限を行うことが出来るのだという。
『DNF-10』は、ヘルシーナビが輸入し、ビーエイチエヌが総発売元となる。
(JHM86号より)