グルコサミン・コンドロイチン


クリニック専用サプリの草分け「アルべックス」

グルコサミンもエビデンスの豊富な素材であり、尚且つ患者の体感の良い素材でもある。医療機関で扱う上でも、安心してお勧めできるサプリメントといえる。
医療機関でのグルコサミンの普及には、甲陽ケミカルの尽力が大きいと本紙は捉えている。同社はグルコサミンの原料素材メーカーだが、古くから基礎やヒト臨床試験を大学など研究機関と行ってきた一方で、早くからグルコサミン単剤の医療機関専用サプリメントをクリニックに提供し、その普及に努めてきた。
その結果、変形性膝関節症（OA）を中心とした疾患に、主流医療以上の治療効果を収めてきた。主流医療でのOA治療は消炎鎮痛剤の処方がメインであり、それと比較したグルコサミンの摂取による患者の体感は、平成17年の第30回日本膝関節学会に学会発表されている。
同様にコンドロイチンもほぼ同数の回答を得ているが、コンドロイチンはどちらかというと、ドラッグストアで手に入るOTC医薬品のイメージが強く、医療機関でのサプリメントとしては、あまり聞かない素材となっている。



乳酸菌生成エキス


欧米ではプロバイオティクスは定着した概念だが、日本の医療機関でプロバイオティクスやプレバイオティクスが定着しているとは思えない。
その一方で、乳酸菌（生成物質含む）の回答は多い。これもグルコサミン同様、B&Sコーポレーションが、医療機関専用の『アルベックス』という乳酸菌生成エキスを普及し続けてきた結果と見てよいだろう。
本来、プロバイオティクスやプレバイオティクスの概念は、とても日本的なものである。西洋医療では、口から摂取したものは、全ての人で等しく吸収され代謝されるという前提で投薬が行われている。近年やっと薬物代謝酵素などで薬の効き方に個人差や性差があることが見直され始めている。
一方、和漢や中国漢方では、その処方は人によって異なり、薬や栄養素であっても、個人差を認めており、それゆえのオーダーメイド処方が基本的な考えにある。
そうした意味で、腸内の状態を整えることは、投薬やサプリメントの摂取において非常に重要であり、そのことに気づいた医師は皆『アルベックス』を使用している。
花粉症やアトピーなどアレルギーにも補完的に用いられるほか、がんや解毒に関連して使用する医師も多い。
医療用サプリメントの草分けといっても過言ではない。




（JHM86号より）