CoQ10・α‐リポ酸・Lカルニチン [JHM]
[ 2009/7/28 ]
サンプリング予定のカルニチンサプリ
この3つの素材は、医薬品であり、食薬区分の変更で、サプリメントにも使用できるようになった素材であり、安全性などのデータが整備されている。
今回のアンケートでは、CoQ10がトップとなった。これについては、素材の知名度というバイアスが大きいのかもしれない。また、今回、アンケートの回答には、多くの歯科医が含まれているため、歯科での注目の高さがCoQ10をトップとした原動力になっているのかもしれない理由の一つともいえる。
3位に入ったα‐リポ酸も同様で、知名度という意味では、CoQ10に匹敵する素材であり、それに加えて、次の質問にもあるとおり、解毒という機能が医療領域では、注目を集める結果となっている。
α-リポ酸は、抗酸化物質であり、糖代謝に関連する補酵素であり、さらには解毒に関連するキレーションサプリメントでもある、多機能な素材であり、アンチエイジング医療の現場では、もっと活用されてしかるべき素材であると本紙は考えている。
α‐リポ酸では、立山化成が医薬品グレードのサプリメントを医師向けに供給している。同社は医薬品のα‐リポ酸の原料メーカーとしても知られており、その品質は折り紙付きでありながら、少量の発注にも小回りの効く対応を行っている。
同社のサプリメントを用いて、銀座オクトクリニックの伊藤壱裕MDは、有害金属のキレーションについての学会発表を、05年12月に米国のアンチエイジング医学会A4Mで行っている。
CoQ10、α‐リポ酸と並び、医薬品でありながらサプリメントであるL-カルニチンが、若干遅れをとっているのは、やはり知名度というバイアスを感じる。
エビデンスの質と量で言えば、CoQ10もα‐リポ酸もL-カルニチンも他のサプリメントと比較して、群を抜いているが、良くも悪くもサプリメントとして、ブームを経験していないL-カルニチンは、知名度としては、消費者レベルで若干ながら、低いのかもしれない。訴求のポイントがメタボやウエイトロスなのだから、こうした素材こそ、医療機関でのサンプリングには適していると本紙は考える。
(JHM86号より)