有害微量金属の排泄、いわゆる「デトックス」をアンチエイジング診療のひとつとして捉え導入するクリニックは少なくない。αリポ酸など経口で摂取して排泄するサプリメント療法はよく知られるところだが、微量金属のひとつ水銀の排泄に、クロレラが腎からの尿中排泄に関与することが明らかになってきた。
クロレラ工業と国立水俣病総合研究センターの共同研究で、動物試験によって立証された。塩化メチル水銀溶液を経口投与したマウスにクロレラ粉末を同時に投与した群で、糞および尿中への水銀排泄量がクロレラを投与しなかった群に比べて有意に高値を示している。
この結果を受けて、研究グループはクロレラ摂取が生体内からの水銀除去を促進する可能性があると示唆した。



（JHM86号より）