[Jaam] レチノイド様作用成分・フコキサンチンの機能性及び表皮性色素沈着除去に対する有効性
[ 2009/1/15 ]
フコキサンチン(FX)は褐藻類に含まれているカロチノイドの一種で、各分野で広範囲に研究されている物質である。カロチノイドの活性については抗酸化作用が最もよく知られており、FXも他のカロチノイドと同様に強い抗酸化作用を示すが、β-カロテン、β-クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、アスタキサンチン、ルチン等のカロチノイドが好気的条件下で抗酸化作用を示すのに対し、FXは低酸素分圧下(例えば生体内)でより強い抗酸化作用を示す重要な特徴がある。このようにFXには他のカロチノイドにはない性質が認められ始めており、更に重要な種々の機能が見出され、レチノール結合たんぱく質(RBP)との高い親和性やレチノイン酸レセプターとの反応性を示す等、レチノイン酸(RA)の挙動と類似の作用を有する事が予測される、そこで、皮膚の細胞に対してもRAと同様な作用を示すであろうとの作業仮説に基づき、FXがRAの代変物質と成り得るかの検討を行なった。
講演者名 : 谷 久典
所属 : ハイドロックス(株)
(第6回 国際臨床抗老化医学会議・展示 講演要旨集より)
講演者名 : 谷 久典
所属 : ハイドロックス(株)
(第6回 国際臨床抗老化医学会議・展示 講演要旨集より)