一方で、サプリメントやトクホの臨床試験などにも、DEMECALは適している。これらの臨床試験において、血液データをとる場合、一定期間ごとに医療機関まで出向かなければならないが、被験者にとっては結構な労力を必要とする。
自宅で採血し、そのまま郵送すれば結果のでるこのキットなら、臨床試験の脱落者を出さずに済む。これまでもトクホやサプリの臨床に活用された例は多い。
このDEMECALの基本は血漿分離技術。写真のキットの組み合わせで、末梢血を効率よく採取し、血球と血漿をフィルターによって正確に分けることを技術の核としている。
それを郵送で送ると、結果は2〜3日でメールで届くというシステム。内容について電話などで問い合わせることもできる。キットの内容は先述の生活習慣病やメタボリック、STD関連の他、男性や女性のがんマーカーキットなどもある。
最近では、P53抗体とCEAを組み合わせた、早期がんのキットも発売を開始している。P53抗体は臓器特異性の少ない優れた早期がんのマーカーとして、近年注目を集めているマーカーだ。
販売はUPJなどが行なっている。先述の集患ノウハウなどについて、問合せしてみることをお勧めする。



（ＪＨＭ77号より）