DEMECALという血液検査キットをご存知だろうか？あまり耳慣れないかもしれないが、様々な可能性を持った医療機器承認をとった医療機器だ。
DEMECALは患者さんの自宅で血液検査を行なうことができる検査キットだ。自宅で検査？というとクリニックには関係ないと思われるかもしれないが、実はDEMECALは、絶好の集患のツールになるのだ。
生活習慣病予防や、その前段の未病の段階で、クリニックに来て欲しい、多くの医師はそう思っているが、患者は症状を自覚しない限り受診しない。
一方で、検査さえすれば、何らかの異常が見つかり、受診に繋がる対象者が以下に多いかは、ご承知の通りだと思う。そのための健康診断の受診率は驚くほど低く、特に被扶養者となる主婦などは、健診をかねて使ってみてもらうことで、クリニック来院のきっかけとなる。
HPや広報媒体があるのであれば、一度DEMECALについて掲載してみることは、患者数の増加に貢献すると思われる。
また、クラミジアや淋菌、HIVなどSTDは受診に抵抗があり、まずはDEMECALで検査をと考える患者は多い。
また、婦人科系のがんマーカー検査なども同様かもしれない。
こうしたキットの活用法は、受診するほど自覚症状が無い、もしくは受診に抵抗感があるような疾病に対しては特に有効だ。
そのため、生活習慣病やメタボリックシンドロームにも適している。



（ＪＨＭ77号より）