こうした海外講師に加え、国内講師陣では、輿望医療に重点の置かれた発表が目に付く。
これまでのセミナーに4年連続で、鍼や温泉、がん、CoQ10などと『FRAS4』について講演した、浜松医科大学の永田　勝太郎氏は、今回それらを踏まえ、更に生活習慣病予防の観点から酸化ストレス測定の意義を語る。
国立京都医療センターの坂根　直樹氏は、糖尿病２型糖尿病患者のライフスタイルと酸化ストレスについて、BMIとd-ROMsの関係から講演する。
また慶應義塾大学の広瀬　寛氏は、健診のマーカーとd-ROMsの相関関係を探る。
予防医療では運動指導は欠かすことができないが、そのノウハウは少ない。『FRAS4』との関連では、激しい運動を行なうとd-ROMsは上昇し、適度な運動はBAPを向上させるとも言われている。電気通信大学　長澤　純一氏は、『FRAS4』を用いて、最適な運動量をオーダーメイドで探り出す試みを、大東文化大学　太田　眞氏はスポーツ選手のコンディション管理に『FRAS4』を用いた例を語る。