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[Jce] アジア各国のスパ事情

[ 2008/5/26 ]

各国異なるスパの状況

 

インドネシアには現在400弱のスパ施設があるのですが、ホテルやリゾート施設に併設するスパと、デイスパの割合がほぼ半分ずつとなっています。
 メニューもそれぞれ独自性があり、リゾートスパではインドネシアの伝統的なマッサージが主流で、デイスパではモダントリートメントや即効性のあるトリートメントに主眼を置いています。
インドネシアは観光客が多いため、リゾートスパが多いことが特徴的ですが、デイスパのほうが大きなビジネスチャンスであると考えているようです。
お隣の韓国では“スパ戦争”と新聞で報道されるほど、スパを取り巻く環境が激化しています。現在韓国にあるスパの種類としては、デイスパが多くを占めています。リゾートスパは観光地として有名な済州(チェジュ)島に多く存在しています。
韓国のスパメニューの特徴としては、過去の王様の生活をベースとしたメニューや、韓国にはお寺が多いためテンプルスパという形で禅や精進料理などが組み込まれたメニューもあるそうです。また、アカスリもメニューに付属されています。
美容に関して日本よりも取組みの早い韓国では、エステサロンがデイスパに変わりつつあるそうです。
フィリピンでもスパの約75%がデイスパです。フィリピンスパのコンセプトは「テクニックと自然環境」で心と身体の癒しに重点を置いているようです。
フィリピンでは、伝統的な医学が“スパカルチャー”と呼ばれるようになり、ダッダガイ、バニョス、ベニャスといったマッサージや、ハーブなどのエッセンスといったフィリピン独特の手法やモノがメニューに取り入れられていることが、特徴となっています。
シンガポールではスパ施術者の国家資格が有ることから、スパ市場は大きくなっています。2003年には106施設でしたが、2006年には540施設にまで増えるほどの急成長ぶりです。スパ施設が増えたことにより認知度も高まり、最近では男性客も増加したということです。
タイでは、先述のようにスパの市場規模は300億円を超える大きなものです。タイ政府は所謂マッサージ業をヘルス(マッサージ)、ビューティー(美容サロン)、スパの3つに分けて管理しているそうです。今年にはスパも普通のスパとメディカルスパを別にしようとしているそうで、4つの業態に別れるのかもしれません。

(Jce3号より)

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