[JHM] 薬剤師、保健指導の担い手に④
こうしたなか積極的予防の推進をその活動の中心に、「医療、健康、美容のアンチエイジング・スペシャリスト」を育成するJSCAM(特定非営利活動法人 日本臨床抗老化医学会)では、サテライト団体として「臨床アンチエイジング薬剤師研究会」を発足。これからの予防ニーズに応える実践的な知識とスキルをもつ「臨床ファーマシスト」などの養成をめざす。
JSCAMでは、医師、歯科医、看護師はじめ医療、健康、美容産業に従事する有資格者を対象に、「臨床アンチエイジング」のチーム医療を推進しながら、抗老化医療のスペシャリストを育成するため認定医、実践指導士の資格制度を行なっているが、それぞれの有資格者で学ぶ知識やスキルが異なり、サテライト(分科会)機能を充実させながら、専門毎にスペシャリストを養成する必要が出ていた。
こうした中で、今回のサテライト発足が検討され、この程正式にスタートする運びとなった。
薬剤師および薬局に従事するスタッフに対してB会員としての入会、登録をした上で、研究会に同時に登録され、実践的な「臨床アンチエイジングの薬学・栄養学・カウンセリング術」を学ぶことになる。JSCAMから要請した研究会窓口には、渡辺オイスター研究所が就く。全国の相談系薬局を2000店を組織し、うち1000店に迫る店舗で高い評価を得てきたエビデンス重視のサプレリメントを取り扱う同社、研究者としてオイスターなどの臨床栄養学的研究を長年続けている渡辺 貢代表取締役(PhD)が、スペシャリスト育成のために協力体制をとっていくことになる。
一年を通じてほぼまんべんなく、全国10数ヶ所でセミナーを開催、薬局店主やスタッフが多数周辺エリアから集り、臨床栄養学をベースに薬剤師としての実践的な薬学そして栄養学の勉強会を開いており、薬剤師としてのカウンセリング機能の強化は、以前から同セミナーで訴えてきた背景がある。
同社が組織する薬局は、ファーマシー業態が厳しい経営環境にさらされている中で、確実に業績を伸ばしているほどだ。
(JHM74号より)