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[JHM] JHM pharmaceutical ②

[ 2008/5/10 ]

うつ状態は脳内栄養失調状態


さて、今回の名古屋・東京セミナーでは、共通テーマとして「オイスターと精神疲労」という内容であった。全国のカウンセラーからの声で精神疲労のテーマを選んだという。
 講演では「うつ状態は脳の栄養失調状態である」という一言から始まり、うつ状態は誰しもがなりえる正常な反応の範疇であることや、うつのメカニズムとしては、シナプス間隙に神経伝達物質量が不十分な状態のことを様々な文献を用いながら解説した。
他にも様々な文献から精神疲労に対するオイスターの活用方法としての知識として、脳内でのATP産生や役割について解説した。
1992年のネイチャーで発表されたが、脳内ATPは神経伝達の物質である。低体温の人はATP産生能力が低い。だからエネルギーを充分に得ることが出来なく、低体温となっているのである。ATPが脳内に充分にないということは、神経伝達物質が充分にないということに繋がる。
ATPが脳内セロトニンやドーパミン放出を誘発させるため、シナプス間隙にATPが充分に存在すれば、ドーパミン放出量は充分である。しかし、ATP濃度が低いとドーパミン放出は不十分となる。
ATPはブドウ糖から解糖されるが、そのためにはグルコキナーゼなどの多くの酵素が必要。酵素の活性中心はセレンなどのミネラルである。
うつ状態に於いてのATPは、脳内で産生されるものが作用する。脳内に取り込まれる物質はブドウ糖、アミノ酸、ビタミン、ミネラルであり、脳内でブドウ糖からのATP産生能が低い人がうつ状態になりやすい。

 

 

(JHM 第73号より)

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