こうした研究は主に共立病院の菊池　誠氏や大阪医科大学皮膚科の長谷川　義博氏らが中心となって行なっていた。その結果、アトピー性皮膚炎や老人性の掻痒症など、かゆみを伴った皮膚疾患のの症状改善が確認されたのだという。
こうした研究の中には、多施設オープンスタディとして、229名を対象に行なわれたものや、プラセボ対照の二重盲検として150名を対象にした研究など、大規模なものもあり、それらのほとんどでニンニクB1エキスを入浴剤として使用し、アトピー性皮膚炎に対しての有用性を確認している。
ニンニクB1エキスのアトピー性皮膚炎に対しての効果は先述した保湿作用に加え、ヒスタミンなど化学伝達物質の遊離抑制作用や、ニンニクでは良く知られている、静菌・抗菌作用も見逃せない。皮膚表面の細菌は、アトピー性皮膚炎の2次的増悪因子となっているからである。
ニンニクB1エキス入浴剤のアトピー性皮膚炎の抗菌作用を見た研究の一例では、大阪医科大学附属病院皮膚科外来患者26名に行なわれたものがある。
ニンニクB1エキス入浴剤を2週間使用し、その前後で患者の皮膚鱗屑を採取、培養を行なうことで、皮膚常在菌の状態を把握した。
その結果、2週間の入浴剤の使用で、皮膚常在菌を減少させることが明らかとなっている。
ニンニクB1エキス入浴剤には、こうした保温や保湿、抗アレルギー作用、抗菌作用が、研究によって確認されている。これらはアトピー性皮膚炎患者だけではなく、健常人の皮膚にとっても必要なものばかりである。
特に抹消血流の増加作用や保湿などは、美容皮膚的な施術として、クリニックでも大きなテーマだ。
機能性基礎化粧品と並び、ホームケア用品として、『讃岐　まんのう・湯』が大きな可能性を秘めていることがご理解いただけたと思う。
開発、発売元では、アンチエジング外来を実施するクリニック、そしてエステサロンにモニター募集を行なっています。希望施設は、富士産業㈱電話0877‐25‐3111までご連絡を。

(JHM 第73号より)