[JHM] アガリクスのアガリチンに発がん性は無い
[ 2008/4/29 ]
厚労省WGが結論
先日、アガリクスに含まれるアガリチンに発がん作用が無いことが、厚労省食品安全委員会のワーキンググループで結論付けられた。
今回は以前の発がんプロモーション試験で陽性となったキリンウェルフーズ社製のアガリクス製品に含まれるアガリチンを対象に遺伝子突然変異試験を行い、その結果陰性と結論付けられた。
WG専門委員の中からも、発がんプロモーション試験に先立って行なわれた、エームス試験の妥当性を問う声もあり、そもそも、発がんプロモーション試験自体が、国際的に食品の発がん性を見る試験として妥当ではなく、長期毒性試験が必要との意見もあり、発がん性有りとした厚労省食品安全委員会WGの評価系を問う声も多い。
キリン社製の発がんプロモーション作用についての結論はまだ出ていないものの、他社製のアガリクスについては現時点で完全に発がん性は否定されている。
WGメンバーの中には追試を望む声もあるようだが、それよりも、製品の製造段階における、土壌からのカドミウムや残留農薬、ホルマリンなどの混入など、アガリクスという原材料以外の安全性の確認が望まれる。
(JHM 第73号より)