サプリメント産業に対してこともあろうに行政からもたらされたと言われる＂アガリクスの風評被害＂でも、専門家アカデミアの見識が問われている。
＂クロ判定＂を社会に印象付けたアガリクス製品は、周知のように先ごろアガリクス製品の発ガン性検討結果が報告され、“シロ”であることが公表された。しかし、国の予算を使用してのさらなる検討の提案がなされた。いつまでこの議論が続くのか？科学性の追求という名を借りて果てしない審議がまだ続くという。
わが国の優秀な専門家アカデミアの先生方には、バランスのとれた論議のもとでの結論をだしてもらいたいものである。血税を無駄遣いしてもらっては困るし、科学的に正しい捉え方で国際的調和に対する取り組みを促進してもらいたい。「酢酸トコフェロール」のように15年先まで、こうした議論、審議がつづくとしたらまさに、国家予算の無駄遣いである。もうそろそろ、関連団体・関連企業の自主的検討に任せて良いのでは？というのが多くの意見であることをお伝えしたい。
また、弊紙は今回の発表に対して一般メディアの報道も一部、苦言を呈したい。この発表を新聞メディアは報道したのであろうか？映像メディアもしかりである。
「アガリクス発ガン性の疑いあり！」とこれらのメディアはスクープとばかりに報道をしたはずである。それが今回まったく報道せずではジャーナリズムの精神、報道姿勢を疑わざるを得ない。

(JHM 第73号より)