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[JHM] クローズアップ医療②

[ 2008/4/2 ]

医療機関で実績あるサプリメント

ビタミン・ミネラル、抗酸化物質

 

マルチビタミン・ミネラルが今回、アンケートのトップとなった。前回のアンケート結果のトップだった、日本ダグラスラボラトリーズやヘルシーパスといった医療専門のサプリメントがいくつか用意されているので、好みで選択できる。これらのメーカーには単剤のビタミンやミネラルもラインナップされているので、ビタミン・ミネラルに関しては、さほど頭を悩ます要素は無い。
 問題はCoQ10である。近年はさすがにニセモノは出回っていないだろうが、含有量が足りなかったり、失活しているものがある。剤形や加工によって吸収率も違ってくる。
 そんな中でCoQ10サプリメントをお勧めするのは難しいが、選択肢の一つとして、オプティピュア・ジャパンの『コエンザイムQ100 Crystal Free』がある。
 米国のソフトジェル・テクノロジー社による基本設計で日本向けに厳しい品質管理がなされた環境で製造されているCoQ10サプリだ。
 この製品の最大の特徴は名前にもなっている、『クリスタル フリー』ということ。これはサプリメントの製造後に製剤の中で、CoQ10が“再結晶化”するのを防いでいるという意味。一般にCoQ10は、ソフトカプセルの剤形が吸収率に最も優れているが、カプセルの中で、CoQ10はビタミンEなどと混濁した状態で存在している。この状態から、流通など保存状態の変化で再結晶化、つまり固まってしまうことがある。そうすると、ただでさえ吸収されないCoQ10は、さらにバイオアベイラビリティが低くなってしまう。
 『コエンザイムQ100 Crystal Free』は米国でサプリメント素材にもなっているレモン果皮由来のリモネンとCoQ10を混合することで乳化し、再結晶化することなく、安定した吸収率のCoQ10サプリとなっている。一粒に100mgという含有量も、医療で活用するには充分な量だ。
 また、抗酸化物質であり、マルチビタミン・ミネラルのようなベースサプリメントでもあるのが、渡辺オイスター研究所のカキ肉エキス『ワタナベオイスター』である。
 渡辺オイスターではこれまで様々な試験を実施しており、多くの効果が実証されている。先日、行なわれた世界かき学会でのシンポジウムでは、カキ肉エキスの微量元素補給作用と抗酸化作用について発表しており、カキ肉エキス摂取による血清中の亜鉛濃度の上昇と尿中8-OHdG低下により、抗酸化作用は亜鉛補給に由来することが推測され、肝組織中の過酸化脂質値は、カキ肉エキス用量依存的に低下し、肝臓における抗酸化作用が示されている。
 他にも不妊症の方への『ワタナベオイスター』摂取による改善が、取扱い薬局から報告されたり、脳内ATPの生成に必要なブドウ糖の解糖にはグルコキナーゼなどの酵素が必要であるが、酵素の活性中心にはセレンなどのミネラルが必要であることから、オイスター摂取によって脳の“栄養失調状態”を改善することが、うつ状態の改善に繋がるのではといった発表も行っている。
 医薬業界のみに販売するというのが同社の方針であるが、このようにベースサプリメントとしても使用でき、婦人科や心療内科でもピンポイントに使用できるサプリメントでもある。

(JHM 第72号より)

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