認証基準の基本的な考え方としては、適正な契約・取引、消費者相談窓口（担当者）の設置、消費者の安全確保、法令順守の4点で、法令順守では、個人情報保護法・医師法・薬事法・景表法・特定商取引法・消費者契約法などが遵守される法の対象となります。
　サロン認証には2種類あり、継続型サロン認証と非継続型サロン認証があります。継続型とは特商法に基づく特定商取引を行なっているサロンで、5万円以上1ヶ月以上の役務を提供しているサロンが対象となります。一方、非継続型では都度払いしているサロンが対象です。
　2月末が審査申請の期日ということは先述しましたが、認証までのスケジュールはどういう流れなのでしょう？申請書類が受理されると審査書類を提出し、基準に向けての取組みを行います（この取組みを機構では「キックオフ」と呼んでいます）。その後書類審査が7月初頭〜8月末まで行なわれ、現地審査が8月初頭〜10月末までの間に行なわれます。書類・現地両方の審査を通過することで、晴れて認証マークの付与となるのです。
　サロン認証を受けたことによるメリットは？と感じるオーナーも多いでしょう。認証を取得することによるメリットとしては、①第三者機関が認証基準を遵守しているかどうかの判断がされていることを、お客様や取引先にアピールすることができます。②認証制度によって認証サロンの信頼性が高まることで不法なサロンが排除され、お客様の安心・安全を確保しつつエステ業界全体の底上げに繋がります。③サロン内の運営システムの確認や構築で、ISOのように効率的にレベルアップが行なえます。
　千葉県や熊本県で医師法違反とされたサロンのニュースも先日報道されたばかりなので、お客様の目も安心・安全なサロンに向くと考えられます。
　今後のエステ業界全体の認知度やレベルアップのためにも、あなたのサロンも認証されてみるのはいかがでしょうか？

(Jce 第3号より)