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[JHM]トップニュース ②

[ 2008/3/21 ]

厳密に時間を守らなくとも外来管理加算が可能?!


施行前の現在、物議を醸し出しているのが、このルールに基づくと、現在より診療時間が延びて、少数の医師しかいない病院等では多くの患者に対応できなくなり、算定が減る医療機関では収益が下がるのではと見込まれていることにある。これにより地域の医療崩壊が加速してしまうといった批判も上げられているのである。
他方では、開業医が時間用件を満たそうとすると、1日に診察する患者数が減り、病院を受診する患者が増え勤務医の労働強化に繋がってしまうのでは、といった声や時間用件を満たしつつ受診する全ての患者を診察するならば、診療時間の大幅な延長に繋がり、開業医や看護士などの労働強化となるのでは、といった声もあがり、危惧されているのである。
しかし、逆の見方もあるのではないだろうかと弊紙では考える。
現状、大手病院に患者が集中傾向にあるが、診察待ち時間が1時間や2時間という話を良く聞く。現状の制度でこれほどの待ち時間にもかかわらず、大手病院が時間用件を満たすとなると、患者の待ち時間がどれほど延びるのかは想像がつかない。これにより、待ち時間が長すぎると感じた患者は、他の診療所へと流れることになる可能性もあるのではないだろうか。
5分ルールには“抜け道”もあると言われており、こちらも深刻な問題となっている。
“抜け道”とは、冒頭の厚労省の算定用件の5分以上は“目安”であるため、仮に5分未満でも先述した5条件を満たしていれば外来管理加算の請求が可能となっている点である。
5分を厳格に守る医療機関と、守らないで条件だけ満たす医療機関との不公平さや、支払い窓口で患者が混乱するというケースも予想されるなか、あとわずかで開始となる5分ルール制度には批判が集中すると予想される。

 

 

(JHM 第72号より)

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