【毛周期と脱毛症】
毛髪は毛母細胞が分裂を繰り返し毛が伸びていく成長期（anagen）、成長が止まり退縮する退行期（catagen）、毛が抜けていく休止期（telogen）の3段階を繰り返すヘアサイクルがある。人では2—7年の成長期の後、約3週間の退行期を経て休止期となり、約3ヶ月後に抜け落ちるとされている。このヘアサイクルが正常に働かなくなり、成長期の期間が短縮し休止期の毛髪の割合が増加することで脱毛が起こる。

【桑白皮エキスの動物試験】
休止期の皮膚に発毛を開始させ成長期にする毛周期変換作用をもつ薬剤を探索する試験でモデルとなるニュージーランドホワイト種ウサギを仕様して、医薬部外品A,B,Cと70％エタノールそして桑白皮エキスの5被験薬剤にて有用性の比較をした。その結果、唯一、桑白皮エキスのみ著効（ウサギ背部の発毛開始が2週間、休止期短縮日数（週）が最高の5を計測）となった。
＊本紙では、富士産業からの協力を得て希望の医療機関5施設に限って「毛歓」試供品を提供することになりました。お問い合わせは電話03-6222-3121本紙編集部あてまで。

(JHM 第71号より)