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クローズアップ医療⑦

[ 2008/2/27 ]

2008年も注目の新素材


 2007年に販売を開始した新素材も多く出てきた。レスベラトロールやクルクミンといった製品やアシュワガンダがある。アシュワガンダは古くからアーユルベーダで活用されている(根の部分)が、常磐植物化学研究所と産総研の共同研究により産まれたアシュワガンダ葉エキス『AshLex』は、葉に含まれるFactor-a3と呼ばれる画分が、細胞分裂の低下を改善し、正常な細胞分裂による若返り効果があることが見出されている。つまり若いころの正常で活発な細胞分裂の状態を作り出すことができ、外面の皮膚細胞まで含めたアンチエイジング素材といえる。
 このほかにも注目素材としてはクリルオイルがある。
 クリルオイルとは南極クリルというオキアミからオイルを抽出したもので、特徴として高い抗酸化力を有すことと、不飽和脂肪酸を多く含んでいることにある。前述したように不飽和脂肪酸による抗炎症の需要については年々増してきており、活用の幅も広いのである。キューオーエル・ラボラトリーズの「モアプラスNEPTUNEクリルオイル」は美容も含むトータルバランシングサプリメントは、このクリルオイルを抽出しソフトカプセル状にしたサプリメント。カプセルの色は鮮やかな赤色をしているが、これはアスタキサンチンが含まれているからである。オキアミは食物連鎖の中でも極めて下位に属しているため、重金属等の有害物質の汚染の影響が少ないことからも、注目度が増している素材なのである。同社では08年より医科向けルートでの販売を行なうが、クリルオイルにはPMSのEBM等もあることから、婦人科へのアプローチを強めていくのだという。
2008年も注目の新規素材として色々な素材を紹介してきたが、健康食品・サプリメント業界を牽引してきた“売れ筋”素材も好調の兆しを見せている。
一昨年の風評被害を受けていたアガリクスであるが、年末にかけて販売チャネルが復帰したという話もある。健康食品としての食経験が豊富ゆえにリピーターが多いからと予想される。同じ食経験の豊富さで言えばプロポリスも同様だ。免疫賦活作用もさることながら、抗菌作用も高いため、様々な疾病予防として活用の範囲が広いのである。
このように2007年を振り返ると、アンチエイジング医療にとってはターニングポイントの年だったと言えるのではないだろうか。2008年に医療を取り巻く環境が変化すると予測されるため、多々動きがあったが、アンチエイジングには上昇気流となった感がある。
検査・診断・治療と医師にしか出来ないポイントを上手に活用することで、2008年の展望が開けるのではないだろうか。

 

 


(JHM 第71号より)

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