クローズアップ医療⑤
[ 2008/2/23 ]
メタボ対応サプリ
自由診療として“予防”を行なう際、患者への最後のアプローチである治療の役割は大きい。アンチエイジング医療での治療として機器を使用する場合も多いが、サプリメントの処方のほうが圧倒的に多いであろう。
消費者が自己責任でメタボ対応を行なう際、自己流の健康法では失敗する例も多いため、アンチエイジングクリニックがメタボ対応を行なう必然がある。アンチエイジングクリニックは、栄養指導や運動指導のノウハウがあり、専門的な治療やサプリメントなど幅広い対応が行なえるからだ。
ではメタボ対応のサプリメントとしてはどのようなものがあるのだろう。ω3系の多価不飽和脂肪酸やL-カルニチンなど、数に枚挙がないが、2007年で大ヒットとなったメタボ対応サプリがある。それはドクターセラムの「シルクフィブロイン」だ。
シルクフィブロインとはシルクに含まれるフィブロインというタンパク質のみを特殊な製法によって抽出したもの。シルクフィブロインは吸脂性多孔質をもち、体内の余分なコレステロールや脂肪を吸着し乳化した状態で排出する。体内に入ったシルクフィブロンの50%は血中に入り血中のコレステロールなどを吸着し、残りの50%は腸で吸収されずに体内の脂肪を吸着し排出するというメカニズムである。
発売前に200名以上のヒト臨床を行なったが、糖尿病との関連が深いHbA1cの数値だけではなく、総コレステロールや中性脂肪、LDLやHDL、血糖値、GOTやGPTなど肝機能についてなど9項目で有意な結果が出た。このヒト臨床では食事制限や喫煙、飲酒など全く制限をかけていないのだという。
これまではエステ業界を主体に展開してきたが、08年からは医療分野への展開も行なう。
(JHM 第71号より)