JHMニュース
[ 2008/2/9 ]
デトックス治療プロトコル進む
大森隆史MD自閉症児のセミナーで
先日、自閉症児を持つ家族を対象に、医療法人 三廉会及び銀座サンエスペロ大森クリニックの大森隆史院長が講演を行なった。
その内容は、昨年の大森MDのデトックスについての理論をさらに上回るもので、治療のプロトコルの完成を窺わせるものだった。
大森MDは仮説として、自閉症や健常人の不定愁訴の原因として有力視されている有害ミネラルが、細胞間の物質交換を行なうイオンチャンネルや合成酵素のに結合することで、ATP合成を阻害しているとし、その考えの元となった数々のデータを示した。
そのため、クエン酸回路や電子伝達系のどこにトラブルがあるのかを有機酸分析により解析することで、適切なサプリメンテーションを行えるのだという。
さらにCOMTやMS、MTHFRなどの一塩基多型をみる遺伝子検査を加えることで、その診断をさらに補強する。
毛髪分析では分からなかった、毛髪中の有害ミネラル濃度と症状の重さの相関関係が、遺伝子や有機酸などの検査と組み合わせることで、より鮮明になって行くのだという。
そうして導き出された結果に対して、的確なサプリメンテーションを行なうことで、症状の改善が見られるのだという。
これら検査体制の充実や、大量の文献検索から、病態の原因がどこにあるのかを推測するという、大森MDのデトックスの体系化されたプロトコルが完成に近付いていることが窺えた
(JHM 第71号より)