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新規アンチエイジング素材続々②

[ 2008/2/1 ]

本紙先月号では、注目のアンチエイジング素材として、レスベラトロールを紹介した。それに続けとばかりに、様々なアンチエイジング素材が市場に提供され始めている。この時代に発表される素材には、ある一定のエビデンスがあるものや、海外でハーブや植物療法に活用されているものなどが主な対象となっている。既にある程度の実力を備えた素材が多いといえる。
 前号に続き、レスベラトロールについては、○面の特集でも紹介するが、既にいくつかの医療機関で本紙の記事から採用が進んでいる。それに続くサプリメント素材として本紙が注目したのは『アシュワガンダ』だ。その根は古くからアーユルベーダで強精薬として活用され、日本でも同様の健康食品の素材ともなっているが、今回発表された素材は葉の抽出物。この素材に含まれるFactor-a3と呼ばれる画分(特許出願中)は細胞分裂の低下を改善し、正常な細胞分裂による若返り効果があることが見出されている。
 細胞が老化すると細胞内にp21というタンパク質が誘導され、細胞分裂を抑制する。Factor-a3はこのp21の発現を抑制する。一方、細胞分裂の抑制がなくなると、がん化する恐れがあるが、Factor-a3は、がん細胞においてはp21を抑制することが確認されている。
 つまり若いころの正常で活発な細胞分裂の状態を作り出すことができ、外面の皮膚細胞まで含めたアンチエイジング素材といえる。このFactor-a3を含むアシュワガンダ葉エキス『AshLex』は、常磐植物化学研究所と独立行政法人の産総研との共同研究から見出されたもので、その基礎データの正確さは折り紙付きといえる。
 また、常磐植物化学研究所は、新素材として花椒やビワ葉エキスも発表している。
花椒に含まれるヒドロキシβサンショオールには、脳機能を活性化し、記憶を改善する薬理作用が期待されている。ビワ葉エキスに含まれるコロソリン酸は、血糖値の低下や脂肪細胞の分化抑制などの機能が確認されている。
その他にも、この食品開発展では、アンチエイジング素材ゾーンが設けられるほどであった。しかし、アンチエイジング素材ゾーンでは、分解されずにそのまま吸収される新型コラーゲンなどが見られたものの、美容素材がメインだった。
美容素材の新規素材といえば、ビーエイチエヌがツバキ種子エキスを展示していた。このエキスには、線維芽細胞の増殖やコラーゲン・ヒアルロン酸の産生を濃度依存的に高める効果が確認されている。
また、同社はハーブやスパイスとして活用されているレモンバーベナの供給も開始する。レモンバーベナには、抗酸化作用の他に、COX-2の阻害作用があり、抗炎症や関節痛などの抑制が期待できる、アンチエイジング素材だ。

 

 

(JHM 第70号より)

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