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追跡 健康素材を追う③

[ 2008/1/31 ]

説明の必要はないかもしれないが、クルクミンは胆汁分泌を促進し、肝臓の解毒を強化し、脂肪の消化・吸収を助ける作用があることは良く知られている。国内で販売されているウコン関連の健康食品のほとんどが二日酔いや肝臓の保護作用を目的としている。クルクミンについてもそれは同様で、本来は肝機能対応サプリメントとして捉えるべき素材あろう。肝臓関連のマーカーの異常があれば、第一選択のサプリメントといえる。
 また、あまり知られていないが、ウコンは美肌素材でもある。クルクミンが腸管で吸収されるときに還元されテトラハイドロクルクミンになるが、これには肌の保護作用があり、化粧品などにも用いられている。
 さらに米国のUCLAの研究では動物実験で、クルクミンがアルツハイマー病の原因と言われている、βアミロイド沈着を抑制すると共に、沈着し繊維状となったβアミロイドを溶解させる効果が確認されている。
 この研究ではクルクミンがマクロファージによる免疫を活性化させ、βアミロイドの排出していることを報告している。
 この研究の裏づけとして、インドでは65歳でアルツハイマー病の発症率がアメリカに比べ1/4であるという報告もある。
 また、クルクミンはがん予防効果や抗酸化力があることなども知られており、強力なアンチエイジング素材であることがご理解いただけると思う。
 クルクミンは脂溶性なので、食後摂取が望ましく、メーカー推奨の摂取量は1日500mgとされている。米国のGRAS認証(一般的に食品として安全であると米国厚生省が認証する制度)を受けており、国内でも独立行政法人 国立健康・栄養研究所での研究により、クルクミンの過剰摂取の影響がないことも報告されている。

(JHM 第70号より)

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