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一般社団法人 JAAS日本アンチエイジング外科学会

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アンチエイジング診療最前線

[ 2007/12/13 ]
  一昨年あたりから、クリニックでも普及してきた遺伝子検査。来年はメタボリックシンドローム特定健診制度の導入もあり、採用が一気に加速する可能性がある。

遺伝子検査と聞くと、分からないものと思われがちであるが、初診や健康診断のなかで、親戚や家族の既往歴を問診し、患者の体質を探ることを、より科学的に行ない、問診では明確化できない体質を明らかにするものである。

さらに、遺伝子検査というと、遺伝的にリスクが決まっているかのように受け取られることも多いが、遺伝的要因のみで、病気になるわけではなく、その人の生活習慣などの環境要因も疾病の発症に大きく関与する。

保健指導が奏功しない理由の一つは、的外れなことである。これまでの保健指導の多くは画一的で、個人の生活環境に合わないことも多かった。食事内容や運動習慣を聞き取ることも行なわれていたが、その結果は指導内容に正確に反映されることは少ない。

遺伝子検査による体質の把握は、個人別の保健指導の動機付けに活用することが可能だ。

それ故、高輪メディカルクリニックの健康寿命ドックや、米国のジョンズホプキンスと提携する、東京ミッドタウンの東京ミッドタウンメディカルセンターのドックなど、予防医療に力を入れるクリニックに多数採用されている。

そうした予防医療に力を入れているクリニック意外にも、採用の進む診療科目がある。歯科や眼科、皮膚科、泌尿器科などだ。これらの診療科目は、老化と密接な関わりが高い。

当然ながら、老化と関わり、積極的な予防医療を行なうアンチエイジングクリニック、例えば銀座オクトクリニックなどでも積極的に活用されている。

ドックなどの2次予防以外にも、病気が治って、健康になった後のフォローとして遺伝子検査を行なうクリニックも多い。遺伝子検査で体質を知り、それに合わせた検診と指導を継続的に行なうことに役立てることができる。

遺伝子検査は一見、難しそうに感じるが、専門内科医でなくともできる検査であり、導入はどのような診療科目でも容易だ。保健指導のポイントなども、検査結果に附随してくるため、現場や患者の戸惑いも少ない。

(JHM 第67号より)

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