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厚労省研究班も確認したプロポリスの安全性

[ 2007/10/25 ]
免疫療法から歯科治療まで幅広い適応力

今後、歯科トクホ成分としての期待大

  先日、厚生労働省の研究班がプロポリス抽出物を含む3素材(キダチアロエ抽出物・カテキン)について、2年間にもわたる発がん性の試験の結果、いずれも発がん性が認められなかったと発表した。
この内容は「天然添加物の発がん性等に関する研究」で、主任研究者は大阪市立大の鰐淵教授が勤めた。プロポリスではブラジル産を使用し、高用量では2,5%、低用量では0,5%を限界値としてラットに1年間の慢性毒性試験を行ない、慢性毒性試験後に2年間の発がん性試験という計3年間にわたる長期安全性評価の結果である。
さらに今回の研究では、安全性に主眼を置いていたのだが、プロポリスに関してはいくつかの臓器における腫瘍発生減少、延命効果や中性脂肪・総コレステロールの低下が認められた。この結果では有意差も見られたのだという。
厚労省研究班の発表前には、とある週刊誌で「本当は危険な健康食品」という記事が掲載された。その中ではアガリクスやプロポリスなど代表的なサプリメント内に、重金属やらが入っているため危険であるという。サプリメントを製造・販売しているメーカーに問い合わせれば、すぐにでも安全性データや分析結果などを入手でき、現状では有害物質が混入しているということはまずないということは分かったはずである。しかし、影響力の大きな週刊誌だけに、消費者に与えるマイナスイメージは大きい。そのような中、今回の厚労省研究班による発表でイメージの改善が図れたのではないか。
 
このように国主導で長期試験を行ない、安全性や一部有効性が確認されたという事実は大きい。さらに弊紙のドクターアンケートでは医師自身が使用するサプリメントの1位でもあったプロポリス。
 
今回の厚労省研究班の結果から、これまでも各社安全性試験は行なっていたが、国からもある意味お墨付きを貰ったようなものである。
 
これまでは医師自身が使用していたプロポリスが、安全性の担保を得たことで補完代替医療として患者に提供できるのである。すでに医療専門のプロポリスも提供しているメーカーもあり、今後の補完代替医療サプリとして第一選択候補にあがるのではないだろうか。
 

 

(JHM 第67号より)
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