Benefit & Risk
[ 2007/8/6 ]
世界は食品のリスクと有益性も同時に評価・討議する時代へ
EU食品安全委員会の科学者会議では、双方の定量、評価、分析を検討する
昨年開催されたEU食品安全委員会主催の科学者会議での討議事項を下記に示す。
1.どのようなヒトの健康に対するリスクと有益性が考えられるか?
2.どのようなヒトの健康に対するリスクと有益性が定量化されるべきか?
3.ヒトの健康に対するリスクと有益性を定量化するために、現在どのような手段/データをもっているか?
4.ヒトの健康に対するリスクと有益性を定量化するために、どのような手段/データが必要であるか?
5.どのような形のリスク /有益性分析が必要であるか?(系統的な定性的評価、半系統的な定量的評価、完全な定量的評価)
6.異なる地域集団に関してのリスク /有益性分析は必要か?
7.いつ、リスク /有益性分析を実行するのが有効であるか?
8.ヒトの健康に対するリスクと有益性を比較し測定するための共通尺度はどのようなものであるか?
9.リスク /有益性評価とリスク管理の間の境界線はどこであるか?
このように、世界は単なる食品によるリスクばかりを討議する時代は去り、有益性も同時に評価・討議する時代へとすすんでいる。(抜粋)