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一般社団法人 JAAS日本アンチエイジング外科学会

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ジェロヴィタールH3

[ 2007/8/6 ]
 

伝統ある欧州のアンチエイジング、ルーマニアより正式に日本上陸!

 

 

 

メソやキレーションに続く、新しいアンチエイジングの手法

 

欧州アンチエイジング始祖、アナ・アスラン博士のトリートメント

 

ルーマニア政府も輸出を推奨、大使館の全面バックアップも

 

医療機関のみに許されたアンチエイジング

 

 アンチエイジングクリニックのメニューで、デトックスやキレーション、メソセラピーなどを見かけることは多い。これらの目新しい技術が、アンチエイジング・ブームの立役者のひとつとなっている。そうしたメニューの新しいカテゴリーとして話題となりそうなトリートメントがヨーロッパから上陸した。その名も「アナ・アスラントリートメント=ジェロヴィタールH3」がそれだ。トータルアンチエイジングとして、ホルモン補充やキレーションと並び、医療でしか行うことのできないこのトリートメントの詳細に迫る。

 

ジェロビタールH3の歴史

 

 世界60カ国以上、数百万人が治療を受けたという「アナ・アスラントリートメント=ジェロヴィタールH3」。その中には、ピカソやダリ、チャップリンやマレーネ・デートリッヒ、ソフィア・ローレンなど欧州の著名人だけでなく、米国からもシナトラやスタローン、レーガンなども、この施術を受けに来たという。

まず、この技術の開発者、アナ・アスラン博士について簡単に解説すると、ルーマニア国立老化予防研究所所長を務め、1946年から老化予防の研究を始め、1954年に「ジェロヴィタールH3」の学会発表を行う。この間、製品化のために、7600人に及ぶ臨床データが集められている。

「ジェロビタールH3」の報告は、1956年スイスで開催された老人学ヨーロッパ会議でも反響を呼んだ。そのため、アスラン博士はスイスやイタリア、ギリシャやフランスといった欧州だけでなく、アメリカからも数々の名誉職や学術的な賞を受賞する。

 つまり、アスラン博士の「ジェロヴィタールH3」とそのトリートメント法は、1954年から欧米各国で広く行われているアンチエイジング医療なのである。半世紀をこえる間、アンチエイジングの本場欧米で行われているということは、当然ながら優れた効果を持つということと、安全性に問題がないと言い換えることができる。

 

そのメカニズムと有効成分

 

 日本においても、キレーションやメソセラピー同様、アンチエイジングの一つの手法として定着することは間違いない。この「アナ・アスラントリートメント」、そのメカニズムの主なるものは、MAO阻害である。

 MAO阻害というと抗うつ薬?と思われてしまうが、MAO=モノアミンオキシダーゼという酵素は40歳以上になると、体内で急速に増加し、様々なホルモンや活性物質、神経伝達物質の働きを阻害するのだという。「ジェロヴィタールH3」は副作用なくそれを阻害する。その効果はルーマニアのみならず、イギリス・フランス・ドイツをはじめ、WHOにも認められている。

 これらの作用によりアンチエイジング医療として、欧米ではポピュラーな施術となっている「ジェロヴィタールH3」、有効成分は意外に身近な医薬品だ。「アナ・アスラントリートメント」では注射と錠剤の服用を一定期間繰り返すのだが、注射剤・錠剤ともに、塩酸プロカイン・安息香酸・メタ重亜硫酸カリウム、リン酸ナトリウムによって構成されている。

 主たる有効成分は、塩酸プロカインであるという。いうまでもなく日本では局所麻酔剤として用いられている。「ジェロヴィタールH3」の使用量は局麻剤よりも少量だが、長く体内に留まるよう製剤上の工夫がされている。これが局麻剤との大きな違いとなっている。

プロカインは血漿中でエステラーゼによってジエチルアミノエタノール(DEAE)とパラアミノ安息香酸(PABA)に加水分解される。DEAEはアセチルコリンの前躯体で、PABAB群のビタミン様物質であり、体内で葉酸の合成や腸内細菌に関わる物質、米国ではサプリメントとして製品化されている。

 

ジェロビタールH3の効果

 

 こうしたことから、「ジェロヴィタールH3」のトリートメントによって、アンチエイジング効果に加え、脳機能やメンタル、動脈硬化などの予防改善が大きな特徴となる。他にも抗酸化や関節関連のトラブル、コレステロールや血圧、ホルモンレベルの刺激効果などが検証されており、特筆すべきは毛根細胞の活性化による、増毛・抜け毛予防の効果も期待できるのだという。

 日本でもポピュラーな局所麻酔剤であるプロカインに、このような効果が期待できるのか?との疑問もあるが、スイスではアミド型ではあるが、同様のNaチャンネルブロッカーの局所麻酔剤ブピバカインによる、外科手術後の創傷治癒効果なども発表されている。

 一方、プロカインは、エステル型のNaチャンネルブロッカーなのでアレルギーには注意を要する。そのため、「アナ・アスラントリートメント」では、治療前にアレルギーテストが行われる。その他、三環系抗うつ剤などの使用者には慎重投与であり、エゼリン、プロステグミンなどのコリンエステラーゼ阻害剤や、サルファ剤とは併用禁忌となっているなど、その使用についての情報は豊富にある。

 「ジェロヴィタールH3」の生産国、ルーマニアは輸出産業が乏しく、この製品の日本への輸出については、ルーマニア大使館も全面的なバックアップを行っていくという。当面は輸入代行業者を通じての輸入となるが、日本ではアスライズ㈱(03-6418-8481)が正規代理店となっており、「アナ・アスラントリートメント=ジェロヴィタールH3」について常時最新の情報提供を行っている。

 日本臨床抗老化医学会でも、このトリートメントについて講習会を予定している。講習会予定については、同ホームページ内トップページのイベント/セミナーの項参照。

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